ダイソンは2016年4月27日、美容家電に新規参入することを発表した。「Dyson Supersonic ヘアードライヤー」は、一見するとハンマーのような風変わりな形状。そして一般的なドライヤーなら電熱線と送風ファンがあるべき場所が空洞になっている。

「Dyson Supersonic ヘアードライヤー」(4万5000円)。2016年4月28日からダイソン直営店で先行発売され、量販店では5月11日に発売。(撮影/山本琢磨)
「Dyson Supersonic ヘアードライヤー」(4万5000円)。2016年4月28日からダイソン直営店で先行発売され、量販店では5月11日に発売。(撮影/山本琢磨)

 この独特のデザインから分かるように、同社が2009年に発売した“羽根のない扇風機”として知られる「エアマルチプライアー」と同様の送風機構が内部にコンパクトに収められている。モーターや送風ファンがあるのは持ち手の中。そこから送風口に向かって風が送り込まれ、筒の内外の空気を巻き込みながら風力を強め、吹き出す仕組みだ。

持ち手の中にあるモーターとファンが風を起こし、筒の内外の空気を巻き込みながら吹き出す。重心が持ち手にあるので軽く感じる
持ち手の中にあるモーターとファンが風を起こし、筒の内外の空気を巻き込みながら吹き出す。重心が持ち手にあるので軽く感じる

 持ち手を握りやすい形状にすると、構造上どうしても内部のスペースは小さくなる。そこに“心臓部”ともいえるモーターや送風ファンなどを収めながら、いかに風力を強めるか——。この課題を解決するために、ダイソンは毎分11万回転する小型モーターを開発。シンガポールにある自社のモーター工場に生産ラインを設けた。

 写真を見れば分かるように、直径は500円玉サイズと小型でありながら、パワーは「一般的なドライヤーのモーターと比べて約8倍」(ダイソン)という。このモーターがアルミ製の送風ファンを高速回転させ、強い風を起こす。

モーターの直径は500円玉程度と小さく、13枚羽根の送風ファンと一体化されている。創業者のジェームズ・ダイソン氏が左手に持つ既存のモーターと比べると小ささが際立つ
モーターの直径は500円玉程度と小さく、13枚羽根の送風ファンと一体化されている。創業者のジェームズ・ダイソン氏が左手に持つ既存のモーターと比べると小ささが際立つ
ダイソンは基幹部品であるモーターをシンガポールの自社工場で生産
ダイソンは基幹部品であるモーターをシンガポールの自社工場で生産