デジタルがグンと身近なおもちゃになった

 定番や懐かし系の商品と並んで、今年の流れを作っていたのは、デジタルと玩具の新しい関係を感じさせる製品群だ。2016年は、ロボットやドローンなどそのまま玩具にしたプロダクトが中心だったが、ここにきて、デジタルアイテムを無理に玩具化するのではなく、アナログの玩具の良さにデジタルの技術を寄り添わせたようなタイプの玩具が増えていたのだ。

 ソニーが今回のおもちゃショーで発表した、トイプラットフォーム「toio」(基本セットは市場推定価格2万円前後)も、デジタルのみで遊ぶものではなく、レゴなどと組み合わせて遊ぶように作られている。コンセプトとして画面を見せない、設定などの作業がほとんど不要という、デジタル機器らしからぬスタイル。手で遊び、その補助をデジタルで行うというスタイルが、一つのトレンドになっているようだ。

ソニーのトイプラットフォーム「toio」(基本セットは市場推定価格2万円)。ロボット部分はレゴのパーツと互換性がある
ソニーのトイプラットフォーム「toio」(基本セットは市場推定価格2万円)。ロボット部分はレゴのパーツと互換性がある
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 前述したデジタルけん玉「電玉」も、普通にけん玉なのだが、デジタルとつなぐことで遊びの幅を広げようとしている。スマホの写真を、電池も設定もなしでインスタントフィルムにプリントできるタカラトミーの「プリントス」(3480円)も、アナログの技術をデジタルと融合させたアイデア。「小学館の図鑑NEO」を電子化したタカラトミーの「小学館の図鑑NEOPad」(1万5000円、7月13日発売予定)は、カメラを搭載して図鑑に自分が撮った写真を登録できる。これを持って動物園に行けば、動物のデータと自分が撮った写真を並べられるのだ。

電玉「電玉」(1万2980円)。詳しくは後編に
電玉「電玉」(1万2980円)。詳しくは後編に
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タカラトミー「小学館の図鑑NEOPad」(1万5000円)、7月13日発売予定。人気の「動物」「恐竜」「昆虫」「魚」の4冊から500種の生き物図鑑を収録
タカラトミー「小学館の図鑑NEOPad」(1万5000円)、7月13日発売予定。人気の「動物」「恐竜」「昆虫」「魚」の4冊から500種の生き物図鑑を収録
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 タカラトミーアーツの「VRシューティング スピリッツ」(9800円、7月発売予定)は、ゴーグルなしでVR的な遊びができる玩具。デジタル技術の扱いがこなれてきたからこそ登場した玩具だろう。また、セガトイズは毎回、スマホ的な玩具を少しずつバージョンアップしながら投入しているが、今年の「Mepod」(9800円、7月発売予定)は、Snowのようなリアルタイム写真加工アプリを搭載。また、従来のメッセージのみのやり取りに加え、写真のやり取りも無線で行えるようになっている。大人のデジタル世界の流行を敏感に取り入れる姿勢からも、玩具業界のデジタルへの対応力の高まりを感じる。

タカラトミーアーツ「VRシューティング スピリッツ」(9800円)、7月発売予定。ジャイロセンサーに連動する画面で、VR風に遊べる
タカラトミーアーツ「VRシューティング スピリッツ」(9800円)、7月発売予定。ジャイロセンサーに連動する画面で、VR風に遊べる
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セガトイズ「MePad」(9800円)、7月発売予定
セガトイズ「MePad」(9800円)、7月発売予定
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「MePad」には、Snowのようなカメラ機能などスマホで人気の機能が搭載されている
「MePad」には、Snowのようなカメラ機能などスマホで人気の機能が搭載されている
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(文・写真/納富廉邦)