PS VRのライフサイクルは長い

――PS VR(ハードウエア)のライフサイクルや改良については、どう考えているか。

PS VR発売1年、新型コンテンツにSIE吉田氏が手ごたえ(画像)
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 VR技術の進化は速いが、それほど短いサイクルでフォームファクター(形状)などが変わることはなく、家庭用ゲーム機のサイクルとほぼ同じだと考えている。PS VRは家庭用ゲーム機(PS4)と接続するものだ。手頃な価格で購入でき、ユーザーは(接続や設定の難易度が低いため)買ってすぐに使える。クリエイターも、PS VR向けに作る限り、ユーザーの使うハードは(パソコンなどのように性能などが機種によって大きく異なることがなく)みんな同じなので、コンテンツを十分に検証して最適化した上で世に送り出せる。これが家庭用ゲーム機の利点であり、パソコンやモバイル機器のように、毎年のように新しいものを出すことはしない。

 また、システムソフトウエアのアップデートによって、新たな機能を加えたり、性能を高めたりといったことは今後も継続する。例えば2017年3月、「Blu-ray 3D」ディスクをサポートし、BDの3DコンテンツをPS VRの「シネマティックモード」で楽しめるようにした。

 ゲームコントローラーについて、仮想空間への没入感を高めるような新型コントローラーを当社からも提案していくし、サードパーティーの規格もサポートしていきたい。PS VR用シューティングゲームの『Farpoint』(SIE)で採用した専用の銃型コントローラー「エイムコントローラー」のように、実際に自分が触っているものがゲーム世界にそのまま現れ、自分が動かした通りに仮想空間でも動くと、プレゼンス(ゲーム世界に自分がいる感覚)が大幅に高まるはずだ。

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(聞き手/根津 禎=日経エレクトロニクス、構成/赤坂麻実、写真/中村宏)