価格は強気だが「ギフトも狙う」

 だが、野菜を使うだけではなく、実際の素材や食感にもナチュラル感がないと女性客を納得させるのは難しい。試行錯誤を重ねた結果、ナチュラル感を実現するために、化学調味料は一切使用せず、スープは、野菜のうま味が詰まった濃厚なスムージータイプにした。麺には食物繊維入りの層を全粒粉入りの層ではさんだ3層仕込みのノンフライ麺を採用。さらに、トッピング具材として、野菜ペーストなどをダイス状に加工した、色とりどりのヤサイコロを10種類作った。

 スープも、スムージーを飲んだときのように口のなかで野菜の繊維質を感じられるよう、すりつぶしたままのざらっとした食感に仕上げている。そのため、かなりの量の粉末状スープが必要となり、従来のカップヌードルの専用ラインでは製造できなかった。そこで、スープはヤサイコロと同様に店頭で投入するか、別包装にして熱湯をそそぐ前に入れることにした。さらに、コクのある味わい深いスープに仕上がるよう、バルサミコ酢など後がけソースも付け加えた。

 「おすすめセレクト」として販売されている「グリーン」「レッド」「イエロー」の3種類を試食したが、どれもスープがやさしくまろやかな味。フレッシュなトマトなど野菜の味をしっかり味わえるのもうれしい。スムージースープと平打ち麺は相性がよく、一滴も残さず飲み干してしまった。

ほうれん草とブロッコリーのグリーンスムージースープの「グリーン」(税込み540円)はバジルペースト付き。おすすめセレクトには、ほうれん草、えだまめ、かぼちゃ、にんじんのヤサイコロが6粒ずつ入っている。熱湯を注いで3分で完成。あっさりめのバジルパスタのような味を楽しめる
ほうれん草とブロッコリーのグリーンスムージースープの「グリーン」(税込み540円)はバジルペースト付き。おすすめセレクトには、ほうれん草、えだまめ、かぼちゃ、にんじんのヤサイコロが6粒ずつ入っている。熱湯を注いで3分で完成。あっさりめのバジルパスタのような味を楽しめる
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「レッド」(税込み540円)はトマトと赤パプリカのイタリアンレッドスムージースープでバルサミコ酢ソース付き。トマト、赤ピーマン、かぼちゃ、アボカド(おすすめセレクト)のヤサイコロが入っていて、その彩りにより食欲をそそられる
「レッド」(税込み540円)はトマトと赤パプリカのイタリアンレッドスムージースープでバルサミコ酢ソース付き。トマト、赤ピーマン、かぼちゃ、アボカド(おすすめセレクト)のヤサイコロが入っていて、その彩りにより食欲をそそられる
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にんじんとココナッツミルクのエスニックカレーイエロースムージースープに、トムヤムペーストが付いた「イエロー」(税込み540円)。ヤサイコロはにんじん、とうもろこし、じゃがいも、ビーツ(おすすめセレクト)の4種類。カレー味をまろやかにするココナッツミルクと、トムヤムペーストでやさしい味に仕上がっている
にんじんとココナッツミルクのエスニックカレーイエロースムージースープに、トムヤムペーストが付いた「イエロー」(税込み540円)。ヤサイコロはにんじん、とうもろこし、じゃがいも、ビーツ(おすすめセレクト)の4種類。カレー味をまろやかにするココナッツミルクと、トムヤムペーストでやさしい味に仕上がっている
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 価格は1個税込み540円。通常のカップヌードルの約3倍と強気の設定だが、たまにぜいたくをしたいときや、ちょっとした手土産にも使えそう。阪急うめだ本店のオンリーワン商材はもともとギフト需要を狙って開発された経緯もあり、「カップヌードルのギフト化に新たなビジネスの可能性を感じている」(藤野部長)という。

 当面の間は阪急うめだ本店のみで販売する予定で、年間売上目標は4億円。販売数約80万食を目指す。折しも、安藤百福氏と妻の生涯を描いたドラマの放送が開始したばかりで、発売以来、連日大勢の客が来店。新たなヒット商品として注目されている。

各1食ずつを専用ボックスに詰めた3色セットも用意。ギフトや手土産として人気を集めそう。税込み1836円(箱代含む)
各1食ずつを専用ボックスに詰めた3色セットも用意。ギフトや手土産として人気を集めそう。税込み1836円(箱代含む)
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(文/橋長初代)