壁も床も天井も、ファブリックまで真っ白!

 入り口から中に入ると、正面にある大きなマスタード色の看板が目に入る。その脇にフロントがあるが、木材を利用した非常にシンプルな作りで、入り口だけでもすでにユニークな印象を受ける。

フロントはシンプルな作り。内装デザインを担当したのはナイキやユニクロなどのブランドのエキシビションのデザイン、運営などを手掛けているTRIPSTER。渋谷ブリッジ全体の建物デザインも同社がディレクションしている
フロントはシンプルな作り。内装デザインを担当したのはナイキやユニクロなどのブランドのエキシビションのデザイン、運営などを手掛けているTRIPSTER。渋谷ブリッジ全体の建物デザインも同社がディレクションしている
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 だが、“ホテルらしくない”ところはほかにもたくさんあった。その一つがインテリアの配色。ホテルでは汚れが目立つ白を避け、汚れが目立ちにくくて落ち着いた印象のある色を用いるのが一般的。だが、同ホテルの客室は壁も床も天井もファブリックも白一色。徹底的に色をそぎ落とした、“超シンプル”な空間デザインだ。それでも部屋をよく見ると、室内灯やスイッチプレートのデザインなど、細部に凝っているのが面白い。

最上階にある「マスタードコンフォート」(33平方メートル)は車イスに対応したバリアフリー仕様。最大7人まで宿泊可能。1室税込み2万8000~4万8000円
最上階にある「マスタードコンフォート」(33平方メートル)は車イスに対応したバリアフリー仕様。最大7人まで宿泊可能。1室税込み2万8000~4万8000円
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スイッチプレートの周りにはスタンプ風のデザインが施されている
スイッチプレートの周りにはスタンプ風のデザインが施されている
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 さらに驚いたのは、どの部屋にもスタック式の簡素な丸椅子があるだけで、デスクもないという設備のシンプルさだ。アメニティーグッズやルームウェアもなく、70室の個室のうちテレビと湯沸かしポットがあるのは5~6階の3部屋のみだ。

「マスタードデラックス」(25.5平方メートル)は1室4万3200円~6万円。4人まで宿泊可能
「マスタードデラックス」(25.5平方メートル)は1室4万3200円~6万円。4人まで宿泊可能
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 筆者の経験上、確かに旅先のホテルでテレビを見ることはめったにない。また、シャンプーなどのアメニティーも使い慣れたものを持参するので、不要と感じる人も多いだろう。限られたスペースを有効活用するため、短期の滞在では必要がないクローゼットや冷蔵庫は設置しないなど、思い切った“断捨離”を行うホテルも増えている(関連記事「派手で型破りなマリオット 部屋着も冷蔵庫もない!」)。だが、それにしても、よくもここまで思い切ってミニマルにできたものだと感心してしまった。

「バンクツイン」(7.13~7.55平方メートル)は1室1万~1万5000円。2人まで宿泊可能。冷蔵庫、ドライヤーがあるのはユニットバスがある34部屋のみ。7階コモンルームには60インチのTVと共用のミニキッチンがある。共用のシャワールームには備え付けのドライヤーあり。電気スタンド、アイロン、加湿器、車イス、空気清浄機などは貸し出し可能
「バンクツイン」(7.13~7.55平方メートル)は1室1万~1万5000円。2人まで宿泊可能。冷蔵庫、ドライヤーがあるのはユニットバスがある34部屋のみ。7階コモンルームには60インチのTVと共用のミニキッチンがある。共用のシャワールームには備え付けのドライヤーあり。電気スタンド、アイロン、加湿器、車イス、空気清浄機などは貸し出し可能
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「ドミトリー(17.7平方メートル)」は1人4200円~5800円。最大6人まで宿泊可能。グループで1室を貸し切りにすることもできる
「ドミトリー(17.7平方メートル)」は1人4200円~5800円。最大6人まで宿泊可能。グループで1室を貸し切りにすることもできる
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