他チェーンとの差異化のために「歌わないカラオケ」を手がけた

 飛行機カラオケルームのターゲットは20〜30代。LCCの利用に興味があり、カラオケにも親和性がある世代だ。「ジェットスター・ジャパンの利用者の約半数がこの世代。だが、飛行機カラオケルームを通してファミリー層にもタッチポイントを持ちたい」とジェットスターグループの在原氏は意気込む。

 また、JOYSOUND側にも狙いはある。同店を運営するエクシング宣伝広報部の島村舞氏は「数年前から11〜18時の昼の時間帯の需要が増えた」と話す。子育て世代がカラオケルームを「食事もできる防音個室」ととらえるようになり、食事をしながら子どもを遊ばせて、歌わずに帰るというパターンも増えている。大型のカラオケボックスはもともと10人程度が利用できるパーティールームやファミリールームをもうけているところが多いが、「さまざまなチェーン店が乱立するなかで、選ばれるための差異化が必要と考えた」(エクシング島村氏)。

 そこでJOYSOUNDが注目したのが乗り物のアナウンスだった。2016年には「鉄道カラオケルーム」をオープン(関連記事 「歌わないカラオケ? 「鉄道カラオケ」がじわじわ人気」)。実際の車内で使われていた部品などを集めており、現在も人気が根強い。鉄道ファンの集まりや家族連れによく利用されているという。今回の飛行機カラオケルームも飛行機が好きな人、乗務員に憧れている人などの来店も見込んでいるそうだ。

 飛行機カラオケルームがあるのは品川港南口店の一室のみ。そのため、利用したい場合は予約したほうが無難とのこと。だが、飛行機カラオケ自体は2018年4月から全国で配信されている。今回のコンテンツが好評ならば、今後さまざまな航空会社とコラボしたバージョンが追加されていくかもしれない。

飛行機カラオケルームでは通常のカラオケも楽しめる。利用にあたって特別料金はかからないが、予約したほうが無難
飛行機カラオケルームでは通常のカラオケも楽しめる。利用にあたって特別料金はかからないが、予約したほうが無難
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(文/樋口可奈子)