日常生活にグーグルのサービスを

 グーグルはPixelシリーズの販売で何を狙っているのか。それは、インターネット上だけでなく、日常生活のさまざまな場面にも同社のサービスを浸透させていくことだ。グーグルには、日本でも既に販売されているスマートスピーカー「Google Home」、さらにPixelシリーズを販売することで、AI技術を活用した自社のサービスを広めようとしているわけだ。その意味では、ハードウエアとサービスをセットで提供する、アップルに近い戦略と言えるだろう。

グーグルは、2017年にスマートスピーカーの「Google Home」を日本市場に投入。ハードウエアとサービスを一体化させたサービスの提供に力を入れている。写真は10月10日の新製品記者発表会より
グーグルは、2017年にスマートスピーカーの「Google Home」を日本市場に投入。ハードウエアとサービスを一体化させたサービスの提供に力を入れている。写真は10月10日の新製品記者発表会より
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 もっとも、こうした戦略がうまくいくとは限らない。Pixel 3/3 XLはグーグルの直販だけでなく、NTTドコモとソフトバンクからも販売されるので販路の面では申し分ないが、Pixelシリーズがユーザーに選んでもらえるかどうかは別の話だ。

 そもそもPixelシリーズは、iPhoneや、サムスン電子のGalaxyシリーズほど明確なブランドを確立できていない。また日本においては、長らくグーグルの端末が発売されなかったことからブランドの浸透には時間がかかると筆者は見る。グーグルには、Pixelシリーズのブランド力を高める戦略が求められることになりそうだ。