FeliCa採用から見えるグーグルの周到な準備

 グーグルはなぜ、Pixelシリーズの端末を日本市場に投入してこなかったのか、そしてなぜ、ここに至ってPixel 3/3 XLを投入する決断を下したのか。そこには同社の周到な準備があった。

 2016年に初代Pixelが発表された際に日本での発売が見送られたのは、当時日本語版が提供されていなかった音声アシスタント「Googleアシスタント」を特徴としていたことが原因とみられている。

 その意味でPixel 3/3 XLは、「Googleアシスタント」をはじめとした機能やサービスの日本語対応を進めてきたグーグルが、満を持して日本市場に送り込んだ端末と言える。

新製品記者発表会の会場には同社のPixel担当シニアディレクターであるナンダ・ラマチャンドラン氏も登場
新製品記者発表会の会場には同社のPixel担当シニアディレクターであるナンダ・ラマチャンドラン氏も登場
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 それを象徴しているのが、海外版にはないFeliCa(非接触ICカード技術方式)の採用だ。このため日本で販売されるPixel 3/3 XLは、「おサイフケータイ」「Google Pay」による電子決済が可能になっている。

 海外ではNFC(ニア・フィールド・コミュニケーション)を用いた電子決済が主流だが、日本では既にFeliCaが広く使われている。日本向けのPixel 3/3 XLであえてFeliCaを採用したのは、グーグル独自の決済サービス「Google Pay」を普及させるためと考えていい。この点からも、グーグルがPixelの日本進出に際して、いかに周到な準備を整えていたことが見て取れる。

FeliCa採用のPixel 3/3 XLでは、店舗での支払いに「楽天Edy(エディ)」や「QUICPay(クイックペイ)」などの電子マネーが利用できる。写真は10月10日の新製品記者発表会より
FeliCa採用のPixel 3/3 XLでは、店舗での支払いに「楽天Edy(エディ)」や「QUICPay(クイックペイ)」などの電子マネーが利用できる。写真は10月10日の新製品記者発表会より
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