段階制の月額料金でサブブランドに対抗

 通信に関する施策としては、通信量に応じて月額料金が変化する「ベーシックパック」「ベーシックシェアパック」を2018年5月に新設したことに注目したい。その狙いについて吉澤氏は、「データ通信や通話をあまり利用していない人がおり、そうした人たちが(月額基本料の安い)他社のサブブランドやMVNO(仮想移動体通信事業者)に流れる動きが目立ってきたため」と語る。

NTTドコモは2018年5月より、段階制の「ベーシックシェアパック」「ベーシックパック」を提供開始。基本料金を抑えたい層の流出を防ぐ狙いがある。写真は2018年4月27日のNTTドコモ決算説明会より
NTTドコモは2018年5月より、段階制の「ベーシックシェアパック」「ベーシックパック」を提供開始。基本料金を抑えたい層の流出を防ぐ狙いがある。写真は2018年4月27日のNTTドコモ決算説明会より
[画像のクリックで拡大表示]

 MVNOへの顧客の流出について吉澤氏は「一定数は流れているが、ここ半年は少ないところで安定している」としつつも、サブブランドによる攻勢については「あれだけの積極的なプロモーションには対抗し切れない部分がある」と話す。特に大きな影響を受けているのはMVNOよりもサブブランドのようだ。

 先述の2つの料金パックは基本料金を抑えたい顧客の流出を防ぐのが狙い。吉澤氏によると実際に移行したユーザーは「計画よりは少ない」とのことなので、顧客の流出防止にはつながっているようだ。