テキスタイル関連のモノづくりツールが充実

 なかでも注目なのが、テキスタイル関連の充実ぶりだ。アパレルメーカーでも使われる職業用刺しゅうミシンや、高品質な染め物が自動でできるデジタル捺染機など、専門性の高い道具がそろう。

 理由は明快。現在のメーカーズムーブメントを支える、女性のハンドメード需要を取り込むためだ。趣味の創作にとどまらず、「メルカリ」などを通じて自分の作品を販売したいというニーズが高まっている。テックショップもプレオープン期間中には女性の見学客が多く集まった。「登録会員の女性比率は4割程度を見込んでいる」(テックショップジャパン)。

 機材の講習会を随時実施する他、作業に合わせてアドバイスを行うスタッフも常駐させ、初心者のニーズにも対応。今後は全国の主要都市への展開も検討したいという。

テキスタイル
米国最大の「モノづくりスペース」チェーンが日本上陸(画像)
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米国最大の「モノづくりスペース」チェーンが日本上陸(画像)
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布加工の関連機器は、窓に面した広いエリアに設置。右写真は工業用の刺しゅうミシン
メインスペースは加工作業やミーティングに使える。天井高は8mと高い
メインスペースは加工作業やミーティングに使える。天井高は8mと高い
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■料金は米テックショップに合わせた設定
  1日利用 月間利用 年間利用
一般会員 4500円 1万8500円 19万8000円
工作機械を
使わない会員
1万1500円 12万4000円
注)金額は税別。別途、入会金(4500円)が必要。家族や学生向けの料金もある。法人は料金が異なる

記者の目
新規性 ⇒ 競合する店舗はあるが、初心者でも高額な機械を使えるのは画期的

実用性 ⇒ 製作物の保管サービスなど、米テックショップのノウハウが生きる

料 金 ⇒ 設備が充実するぶん、気軽に利用できる料金ではない。まずは見学を

担当者の
テックショップジャパン社長 有坂庄一氏
テックショップジャパン社長 有坂庄一氏
 必要な機械には個別に局所排気設備を設置するなど、内装にもかなりの投資をしている。こうした施設を開ける物件は限られており、今回は「周辺をクリエーティビティの高い人が集まる街にしたい」という森ビルのバックアップがあって実現した。また、企業のプロトタイプ製作のニーズも見込んでおり、その意味でも今回の立地(地下鉄六本木一丁目駅からすぐ)は都合が良い。基本的には米テックショップの設備や料金の条件に合わせているが、日本独自で導入している機械もある。

(文/日経トレンディ編集部)