ローソンは2019年5月17日に食品廃棄量を減らすための新施策「Another Choice」を発表した。納品時間が早い食品を夕方以降に買えば追加ポイントを付与し、貧困家庭の子供への支援金も寄付される。ポイントや寄付金はすべて本部が負担し、加盟店の負担はほとんどないのが特徴だ。

ローソンは2019年5月17日に食品ロス削減のための新施策「Another Choice」を発表した
ローソンは2019年5月17日に食品ロス削減のための新施策「Another Choice」を発表した

フードロス削減だけでなく、子供の貧困対策にも

 コンビニエンスストアのお客は一般に鮮度を重視し、消費期限が先の商品を選ぶことが多い。これに対し「Another Choice」は消費期限が迫っている商品の購入を促進することで、食品ロスを減らそうという考えに基づいた施策。ローソンの竹増貞信社長によると、「ローソン全国2500店舗で2017年度に出た量だけでも約4.4万トンもの食品ロスがあった」という。

 そこでAnother Choiceでは、おにぎりや弁当を対象に、店舗納品が深夜帯から早朝帯の商品をその日の16時以降に購入すれば、Pontaカードとdポイントカード会員に100円につき通常1ポイントのところ、5ポイント付与する。さらに5%を子供支援団体に寄付する。「間接的ではあるが、お客様とともにフードロス削減や子供の貧困を支援していける。(食品ロスを減らすことで)地球や街への優しさに加え、子供たちを救う取り組みにも回る仕組みだ」(竹増社長)。

食品ロスは世界でも日本でも大きな社会課題になっている
食品ロスは世界でも日本でも大きな社会課題になっている

 竹増社長によると「世界の食品ロスは約13億トン。日本だけでも643万トン、国民1人当たり茶わん1杯分(140グラム)が毎日廃棄されている」という。さらに「7人に1人はおなかいっぱいご飯を食べられない。1人親世帯では半数以上が貧困で、OECD加盟国35カ国中ワースト1位という状況。食品ロスは世界でも日本でも大きな社会課題になっている」と指摘した。

 Another Choiceは、まず沖縄県と愛媛県で19年6月11日から8月31日まで実証実験を行い、顧客への理解を促す。実験による購買行動の変化や廃棄実績を踏まえ、20年度以降に全国展開を検討しているという。

Another Choiceの実証実験の仕組み
Another Choiceの実証実験の仕組み
「地球や街への優しさに加え、子供たちを救う取り組みにも回る仕組みだ」と新施策の意義を強調するローソンの竹増貞信社長
「地球や街への優しさに加え、子供たちを救う取り組みにも回る仕組みだ」と新施策の意義を強調するローソンの竹増貞信社長