ドワンゴは2019年4月27~28日、ネット文化を実体感できるイベント「ニコニコ超会議2019」を幕張メッセ(千葉市)で開催する。ニコニコ動画は有料会員の減少が続いているが、超会議は18年に初めて来場者が16万人を超えるなど好調。協賛各社も多彩なアイデアで参加し、顧客との接点獲得を狙う。

2018年に幕張メッセ(千葉市)で開催された「ニコニコ超会議」の会場前の様子。19年は4月27~28日に開催する
2018年に幕張メッセ(千葉市)で開催された「ニコニコ超会議」の会場前の様子。19年は4月27~28日に開催する

 ニコニコ超会議は12年の初開催から8回目となる恒例イベント。ドワンゴの動画配信サービス「ニコニコ動画」「ニコニコ生放送」で人気のコンテンツをリアルな場で楽しめる“ネットの文化祭”と位置付けている。多くの来場者の目当ては、ネットで人気の演者による歌や踊りといったライブイベントだが、それと同様に人気を博しているのが、協賛各社が手掛ける趣向を凝らしたイベントやブースだ。

 その中でも代表的な存在は、NTTが手掛ける「超歌舞伎」だ。AR(拡張現実)技術を駆使して、歌舞伎役者の中村獅童氏と、3Dグラフィックス化したボーカロイドの初音ミクが競演する。NTTは超歌舞伎を新たな映像技術をアピールする場と捉えている。「今年の分身の術は一味違う」と説明するのは、NTTサービスエボリューション研究所長の阿久津明人氏だ。

19年3月25日の発表会見では、歌舞伎役者の中村獅童氏(中央)が登場。「命を懸けて努めたい」と超歌舞伎への意気込みを語った
19年3月25日の発表会見では、歌舞伎役者の中村獅童氏(中央)が登場。「命を懸けて努めたい」と超歌舞伎への意気込みを語った

 クライマックスシーンで見せる中村獅童氏の分身の術は、従来は人物を映像処理で抽出するための専用の壁の前で演じなくてはならなかった。今年は、深層学習によるリアルタイム被写体抽出システムの精度を高め、映像を映すスクリーンの前でも人物像を抽出できるようになったという。「(中村氏が演じる)忠信とミクの自然な競演をAR空間で楽しめる」と阿久津氏は解説する。

 発表会見で登壇した中村氏は「会場と一つになれるのがライブの素晴らしいところ。命を懸けて努めたい」と意気込みを語った。この他、NTTは、通信や映像にまつわる最新技術を披露する「日本電信電話ミカカランド」という展示スペースも設ける。