一般社団法人日本冷凍食品協会が冷凍食品の利用実態を調査・発表した。約8割が使っていると答えた一方で、その購入場所は多様化。コンビニを抑えて2位となった意外な購入場所とは?

2019年4月8日、一般社団法人日本冷凍食品協会は「“冷凍食品の利用状況”実態調査結果」を発表した。調査はインターネット上で実施した(写真/Shutterstock)
2019年4月8日、一般社団法人日本冷凍食品協会は「“冷凍食品の利用状況”実態調査結果」を発表した。調査はインターネット上で実施した(写真/Shutterstock)

 ほとんどの人が1度は利用したことのある冷凍食品。賞味期限が長いので冷蔵庫に常備できる便利さに加えて、最近はお弁当用から夕食のおかずまで幅広いラインアップが店頭に並ぶ。忙しい人々の強い味方となっているのは間違いない。

 そんな冷凍食品の利用実態を一般社団法人日本冷凍食品協会が2019年4月8日に発表した。冷凍食品のネガティブイメージを払拭することを目的に、2008年から毎年発表しているもので、2月23日~24日までの2日間インターネットで実施した。9970人を対象とした調査では、81.3%の人が冷凍食品を「使う」と答えており、その利用頻度は2017年の77.7%から3.6ポイント高くなっている。

 冷凍食品を「月1回以上」利用している25歳以上の男女各625人に絞り、利用理由や購入場所なども調査した。冷凍食品の利用理由としては、「調理が簡単で便利だから」が80.1%にも上った。興味深いのは、子育てや共働きなどライフスタイルの変化が冷凍食品の利用を促進している実態が明らかになったこと。「お弁当を作るようになったから」「忙しくなり、食事を作る時間が減ったから」と答えた人が、それぞれ28.8%、28.5%と少なくない。

 世代別で見ると、若い人ほど冷凍食品を利用する頻度は高い傾向がみられた。週2回以上利用する人の割合は、45~54歳%の34.0%に対し、25~34歳は42.1%であった。

冷凍食品を利用する理由
冷凍食品を利用する理由
「調理が簡単で便利だから」が1位。ライフスタイル変化による利用理由も目立つ

 購入場所は男女とも「スーパーマーケット(店頭)」での購入が圧倒的ではあるが、驚くべきことにコンビニを抑えて2位となったのは「ドラッグストア」だった。最近食品を扱うドラックストアが増えている。スーパーと比べると品数、販売面積では劣るものの、ドラックストアの冷凍食品売り場でも定番のギョーザ、チャーハンから野菜や果物まで購入できる。24時間営業のドラッグストアが多いことも購入場所として選ばれる理由だろう。

 3位は男性で「コンビニエンスストア」、女性で「宅配サービス」が続いた。コンビニではラーメンなどスーパーにはないユニークなPB(プライベートブランド)冷凍食品も増えている。また、若い人ほど「ドラッグストア」「コンビニエンスストア」の割合が高い結果となった。「ドラッグストア」の場合、25~34歳では42.5%だが、45~54歳で26.1%と利用率が下がる。「コンビニエンスストア」の利用率は、25~34歳で31.8%に対し、45~54歳で19.3%であった。

主な冷凍食品の購入場所
主な冷凍食品の購入場所
圧倒的な購入場所「スーパーマーケット」。「ドラッグストア」がコンビニを抑え2位に

割引セールに見向きもしない?

 冷凍食品というと、値引き率の高いときにまとめ買いするイメージがあった。だが、調査からは購入のタイミングも変化していることが見てとれる。

 「スーパー(店頭)」「ネットスーパー」「ドラッグストア」のいずれかで購入した人の中で、「割引や特売をしていない店で購入することが多い」が4割を超える。割引率に着目しても、その変化が見てとれる。3年前の調査では「5割引」のときに購入すると答えた人の割合が35.4%だったが、今回の調査では24.8%に下がった。一方、「1~2割引」「3割引」など低い割引のときに購入すると答えた人の割合は、3年前は39.2%だったが、今回は49.5%に上がった。EDLP(Everyday Low Price)など一定価格の戦略をとるスーパーの影響もあるのだろう。また、まとめ買いよりも、常備している冷凍食品の“在庫”がなくなった時点で買い足している人が多いと予想される。

割引を行っている際、購入することが多い価格
割引を行っている際、購入することが多い価格
割引率は購入にさほど影響しないようだ。まとめ買いより"在庫補充"が予想される