移動サービス革命「MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)」の実現に向け、小田急電鉄が9月に自動運転バスの実証実験と、スマホアプリ「Yahoo!乗換案内」を活用した情報提供のトライアルを実施。MaaS関連の取り組みに初めて名を連ねたヤフーの狙いとは。

小田急などが行った自動運転バスの実証実験の模様
小田急などが行った自動運転バスの実証実験の模様

 国内の鉄道各社が、いよいよMaaS実現に向けたトライアルを本格化し始めた。先陣を担ったのは、2018年4月に発表した20年度までの新たな中期経営計画で、MaaSへの取り組みを表明した小田急電鉄【速報】鉄道や自動運転バスが割引に?「小田急版MaaS」の衝撃)。神奈川県とグループの江ノ島電鉄、ソフトバンクグループのSBドライブの協力で、東京五輪のセーリング競技の会場となる神奈川・江の島を舞台に、公道を走行する自動運転バスの実証実験を行った(9月6~16日)。小田急の片瀬江ノ島駅近くの江ノ島海岸バス停から小田急ヨットクラブを結ぶ約1㎞を、最高時速約30㎞で自動運転バスが走行。自動運転バスは「小田急版MaaS」の重要なピースとして、鉄道駅からのラストマイルを担うモビリティサービスの1つという位置付けだ。

 また、小田急は経路検索サービスを提供するヴァル研究所と共に、ヤフーが提供するスマホアプリ「Yahoo!乗換案内」を活用したMaaSトライアルを実施。ヴァル研究所はYahoo!乗換案内の公共交通の検索エンジンを担っている会社だ。

実証実験の期間中は、「Yahoo!乗換案内」で自動運転バスを含めたルート提案を実施。「江の島のカフェ話題度ランキング」など、目的地周辺の情報提供にも力を入れた
実証実験の期間中は、「Yahoo!乗換案内」で自動運転バスを含めたルート提案を実施。「江の島のカフェ話題度ランキング」など、目的地周辺の情報提供にも力を入れた

 具体的には、実証実験の期間中、Yahoo!乗換案内で目的地に「小田急ヨットクラブ」を入力すると、自動運転バスを含めたルート検索、バス乗車予約サイトへのリンクなどを案内できるようにした。その他、小田急の藤沢駅や片瀬江ノ島駅の駅構内図を追加したり、ルート検索の結果画面に江の島周辺のカフェ情報を掲載したりと、ユーザーの移動に合わせた情報提供に工夫を凝らした。