シンガポールでデジタルマーケティングを手掛けるベンチャーを起業した日本人。インフルエンサー、HRと、事業の柱は3つに増えて2018年に社名を変更。資金調達も達成した。日本でもビジネスを始めたAnyMind Groupについて、十河宏輔共同創業者CEOに聞いた。

十河 宏輔(そごう・こうすけ) 氏
AnyMind Group 共同創業者CEO(最高経営責任者)
1987年香川県高松市生まれ。日本大学商学部卒後、マイクロアド入社。取締役並びに東南アジア拠点CEOを務め、4カ国の現地法人設立に尽力。2016年にAdAsia Holdings(現AnyMind Group)をシンガポールで創業し現職に

シンガポールでデジタルマーケティング会社AdAsia(現AnyMind Group)を起業して3年弱。2018年10月にはLINEなどを相手に、第三者割当増資で約15億円の資金を調達した。事業エリアは東南アジアから中国、日本、さらに中東、ロシアへと広がり、順調に成長しているように見える。

デジタルマーケティング、インフルエンサーマーケティング、HRテックの3つの事業を現在、手掛けていますが、いずれも順調に推移しています。詳細な数字は示せませんが、四半期ごとの売上高は前期比20~30%の増加を続けており、成長率はかなり高い。だからこそ、LINEからの出資を獲得できました。私たちにとってLINEは、株主というより、東南アジアで一緒にビジネスを展開する事業パートナーという位置付けです。

AnyMind Groupの組織とWebサイト

成長市場でまず起業

そもそも、なぜシンガポールでの起業だったのか。

最初からグローバルで勝負したかったからです。そのためには、まず成長市場に参入して、企業として大きく伸びないといけない。そこで間違いなく市場が成長している東南アジアをまず開拓しようと考えました。もっとも日本も中華圏も、チャンスがあればいつでも進出したいと正直思っていましたよ。

 なぜシンガポールかといえば、まず税制面で優遇がありますし、シンガポールから投資して他国に拠点を作ると、当該国はもちろんいろいろな政府からベネフィットを受けやすかった。だからシンガポールからスタートしました。

グローバル市場で戦ううえで、御社の最大の強みはテクノロジーか。

いくつか要素はあると思っていますが、最大の強みはやはりテクノロジーですね。私たちはAI(人工知能)を搭載したソリューションの提供に力を入れています。デジタルマーケティング分野だと、例えばデジタル広告配信の最適化ツール。インフルエンサーマーケティングの事業やHRテックの事業でも、AIを活用してソリューションを提供することに重きを置いています。