岡崎智弘氏は、主にグラフィックデザインや映像制作を手がけるデザイナーだ。教育分野や、展示の仕事も多い。代表作は、NHK教育テレビジョンで放送中の『デザインあ』の中の「解散!」シリーズ。ある対象物が、段階を追って「解散」していくコマ撮り映像だ。モノの構造が視覚的に分かるだけでなく、どう解散するのか、想像できないようなテーマを扱うのも特徴である。

岡崎智弘(おかざき・ともひろ)
デザイナー/SWIMMING代表
1981年生まれ。東京造形大学デザイン学科卒業。広告代理店、グラフィックデザイン事務所勤務を経て、2011年9月よりデザインスタジオSWIMMINGを設立。デザインの思考を基軸に、印刷物や映像、展覧会など横断的に視覚伝達を中心としたデザインの仕事に取り組んでいる。代表作として「Eテレ デザインあ 解散!コーナー」の企画制作や、21_21 DESIGN SIGHT「デザインの解剖展」では企画制作協力として携わるなど、柔軟に活動を続ける。著書『デザインあ 解散!の解』『デザインあ 解散!の散』(ポプラ社)。多摩美術大学情報デザイン学科にて非常勤講師を務める。 http://swimmingdesign.com

要素をつないで“構造”を作り、新しい“星座”を見つける

 この映像シリーズには、ストーリーもオチもない。ただ、モノが解体される「展開」だけが映し出されるが、2011年の番組放送開始から、子供はもちろん、大人にも根強い人気がある。この映像制作の根底にあるのは、岡崎氏の観察力だ。その観察方法には「構造を見つける」という、1つのルールがある。