中国ネットサービス大手の騰訊控股(テンセント)は2019年4月11日、AR(拡張現実)や位置情報を利用したスマートフォン向けゲーム「一起来捉妖(イーチーライジュオヤオ、日本語で『一緒に妖怪を捕まえよう』の意味)」を中国全国で正式に開始した。18年5月10日に試験運用が開始され、ようやく中国全土でのリリースとなる。

テンセントの発表リリース
テンセントの発表リリース

 ゲーム内容はスマートフォン向けゲーム「ポケモンGO」をイメージすると分かりやすい。プレーヤーは妖怪ハンターとなり、AR技術を使ったスマホ画面を通じて、現実世界に出現させた妖怪キャラクターを見つけて捕らえる。捕らえた妖怪はコレクションとして集めるだけでなく、育てて戦わせることもできる。現在、既に約400種類のキャラクターが作成されている。中国各地域の生活スタイルや文化、神話や伝説、ご当地グルメなどのイメージで作成されており、中国色が着けられている。

 テンセントは、およそ11億人の月間利用者数(MAU)を持つ対話アプリ「微信(ウィーチャット)」という基盤を持つことで、ユーザーにより円滑なゲーム体験を提供する。まず、ゲームのアカウント作成の手間が省ける。既存のウィーチャットアカウントを用いることで、別途アカウント作成の手続きを必要としない。次に、ウィーチャットという対話アプリの特性である共有のしやすさにより、より活発なユーザー間のコミュニケーションを促す。そのため、ユーザー同士でキャラクターを捕まえたり、お互いのキャラクターを戦わせたりと共同プレーが増え、よりソーシャル性の強いゲームとなっている。