1984年に発売された辛味スナックの元祖「カラムーチョ」(湖池屋)。調査会社True DataのPOSデータによれば、スナック全体の売り上げが伸び悩む逆境下で前年比2~3割増の売り上げを継続している。80年代のブレイク後に売り上げが激減し、その後徐々に盛り返していたなか、一挙に花開いた。

 再燃のきっかけは、「椒辣辛味噌」「山わさび味」など、2017年から続けている新味の投入ラッシュだ。30年以上も続く老舗ブランドらしからぬ、斬新な味の開拓に一気にかじを切ったことが奏功。「新たな刺激を求める人に向け、カラムーチョの“現代化”を図った」(湖池屋)ことが若者に響いた。

新味ラッシュとコラボ商品連発で人気再燃
新味ラッシュとコラボ商品連発で人気再燃

40~50代への想起策もずばり

 さらに驚きのコラボを連発したことも人気拡大に貢献。紀文の「カラムーチョちくわ」、ダイショーの「カラムーチョ鍋スープ」などに加え、「ムンク展」では世界的名画とのまさかのコラボまで果たし、SNSで話題が沸騰する事態になった。

コラボ連発でなんでもカラムーチョ化
コラボ連発でなんでもカラムーチョ化
(上)「ムンク展」とのコラボ商品「ムーチョの叫び」もSNSを席巻(下)ダイショーのカラムーチョ味の鍋スープがヒット
	居酒屋 土間土間では2018年1~3月にタイアップメニューを提供。激辛の代名詞であるカラムーチョ人気に、コラボ依頼が殺到。食品だけでなく、外食など多方面でカラムーチョの商品名が露出し、人気がさらに加速した
居酒屋 土間土間では2018年1~3月にタイアップメニューを提供。激辛の代名詞であるカラムーチョ人気に、コラボ依頼が殺到。食品だけでなく、外食など多方面でカラムーチョの商品名が露出し、人気がさらに加速した

 一方、子供の頃にカラムーチョを食べていた40~50代への想起策もずばり当たる。18年夏には、デビュー時期がほぼ重なるアーティスト「TUBE」と“共演”。「TUBEスティックカラムーチョ」をライブ会場でのみ限定販売したところ大反響に。発売35周年を迎える19年は、新たな施策を計画中。親子2代を巻き込み激辛旋風は続く。

辛さを“現代化” 夏の定番バンドとの共演も
辛さを“現代化” 夏の定番バンドとの共演も
大阪で人気の「スパイシーカレー」、花椒を使った舌がビリビリしびれる辛さの「椒辣辛味噌」など、新たな刺激にチャレンジ。夏の代名詞であるTUBEとのコラボ商品も開発し、懐古需要を獲得