日本フードサービス協会(JF)が2018年10月25日に発表した外食産業市場動向調査によると、外食産業の9月の売り上げ状況は、前年同月比3.0%増と25カ月(2年1カ月)連続で前年同月を上回った。

9月はモスの不振が深刻に、サイゼリヤも苦戦(外食産業調査)(画像)

 同調査は、JF加盟のファストフード、ファミリーレストラン、パブレストラン/居酒屋、ディナーレストラン、喫茶、その他の6業態で合計199事業社3万6602店(9月有効回収事業者/店舗)から集計した(新規店も含む)。業態に関しては経済産業省の商業統計を参考に区分している。

 9月は北海道胆振東部地震や2度の台風上陸など自然災害に見舞われ、休業や営業短縮を余儀なくされた店舗が少なくなかった。特に近畿や首都圏は交通機関の計画運休により客足にも影響したが、土日や祝日の数が前年同月より2日多いため、客数は同0.2%増とわずかに前年を上回った。価格改定や各社のキャンペーン、季節メニューの訴求などにより、客単価の上昇もあって、売り上げは前年同月を上回った。

好調続くマック、モスはさらに客離れへ

 ハンバーガーチェーン大手2社が10月5日までに発表した月次報告によると、9月の既存店の売上高は明暗が分かれた。マクドナルド(日本マクドナルドホールディングスの売上高は同8.4%増と、34カ月(2年10カ月)連続で前年同月を上回った。客数は同1.0%増、客単価は同7.3%増だった。一方、モスバーガー(モスフードサービスの売上高は同15.1%減と8カ月連続でマイナス。8月に起こした食中毒事故が原因とみられ、客数も同13.8%減、客単価は同1.5%減だった。

 牛丼チェーン大手3社が10月10日までに発表した月次報告では、9月の既存店売上高は3社そろって前年同月比プラスだった。すき家(ゼンショーホールディングスの売上高は同6.9%増、客数は同4.3%増、客単価は同2.5%増だった。吉野家(吉野家ホールディングスの売上高は同4.7%増、客数は同3.0%増、客単価は1.6%増だった。松屋(松屋フーズホールディングスの売上高は3.1%増、客数は同1.2%増、客単価は同1.9%増だった。

かっぱ寿司は回復基調へ、ロイヤルホストも急伸

 回転寿司チェーン大手3社でも、9月の既存店売上高は3社そろって前年同月を上回ったが10月18日までに発表した各社の月次報告によると、スシロー(スシローグローバルホールディングスの売上高は同1.8%増、客数は同0.8%減、客単価は同2.6%増だった。くら寿司(くらコーポレーションの売上高は同2.5%増、客数は同0.4%増、客単価は同2.1%増だった。かっぱ寿司(カッパ・クリエイトは、売上高が同2.1%増と順調に推移している。客数は同1.9%減、客単価は同4.0%増だった。

 ファミリーレストラン大手3社の場合、9月の既存店売上高は2社がプラス、1社がマイナスだった。10月9日までに発表した月次営業情報によると、ガストなどを展開するすかいらーくグループの売上高は同2.2%増、客数は同2.1%増、客単価は同0.1%増だった。ロイヤルホスト(ロイヤルホールディングスの売上高は同7.8%増と好調だった。客数は同0.8%増、客単価は同6.9%増だった。一方、サイゼリヤの売上高は同1.3%減で、客数も同2.0%減だったが、客単価は同0.7%増だった。