今では定番となったアイランドキッチンをいち早く売り出すなど、日本のキッチンデザインをけん引してきたトーヨーキッチンスタイル。デザイナーとして入社し、2018年5月に社長に就任した清本英嗣氏が、次なる目標について語った。

清本英嗣(きよもと・ひでつぐ)氏
トーヨーキッチンスタイル社長
愛知県立芸術大学卒業後、トーヨー工業(現:トーヨーキッチンスタイル)入社。一貫して製品開発とデザインに携わり、ゼロから独自のデザインの礎を築く。その後、副社長として製造や品質管理、営業のディビジョン責任者を歴任。2018年より現職。

──トーヨーキッチンスタイルの始まりは?

清本英嗣氏(以下、清本) もともとは、1934年に岐阜県関市で創業した洋食器メーカーで、58年にキッチン事業に乗り出しました。当時は高度経済成長期で、商品を作れば売れた時代。しかし現会長(3代目の渡辺孝雄氏)の先代は「いずれ中国などアジアで大量生産が始まれば、価格競争に陥る」と見ていました。当時は特殊な溶接など、金属加工が得意な職人を多く抱えていたこともあり、ステンレスで流し台を作ったのが始まりです。