※日経トレンディ 2019年5月号の記事を再構成

大手メーカーがひしめくシャンプー・リンス市場。その牙城を崩したのが、2015年にI-ne(アイエヌイー、大阪市)が発売し、シリーズ累計販売数は5000万本を突破した「BOTANIST(ボタニスト)」だ。新興ブランドとしては異例の市場第3位にまで上り詰め、次の一手を繰り出す。

「9つの質問に答えるだけ」 パーソナライズの波がシャンプーへ(画像)
I-ne「My BOTANIST」
【日用品】
●実勢価格/シャンプー・トリートメント各4980円(税別)※シャンプー・トリートメント合わせての定期購入は初回40%引き、2回目以降20%引き
●内容量/シャンプー395ml・トリートメント395g
●発売日/2019年3月13日予約販売開始、4月22日発送開始

 I-neは19年3月から新商品「My BOTANIST」で、パーソナライズドシャンプーの市場に新規参入する。さまざまな分野で「パーソナライズ」が盛り上がるなか、ついにシャンプーまで、自分に「ぴったり」なものを選べる時代が訪れた。

発表会でのI-ne代表、大西洋平氏。「BOTANIST」ブランドは、今後スキンケアにも進出するという
発表会でのI-ne代表、大西洋平氏。「BOTANIST」ブランドは、今後スキンケアにも進出するという

 ではどうやってパーソナライズするのか。その方法は、ウェブ上で髪質などに関わる9つの質問に答えるだけと簡単だ。毛髪診断士により開発された独自のメソッドで回答結果を分析し、現在は約2000通りもの配合を導く。来年には3万通りに拡大する予定だ。

パーソナライズは9つの質問に答える
パーソナライズは9つの質問に答える
診断後、カウンセリング結果が表示
診断後、カウンセリング結果が表示
結果に合わせて洗い流さないトリートメントなど(別売り税別3300円)も提案される
結果に合わせて洗い流さないトリートメントなど(別売り税別3300円)も提案される

 実際に診断してみたところ、髪の硬さやダメージのレベルなど自分ではやや判断に迷うところもあったが、所要時間は2分もかからなかった。「毛先のパサつきをケアしたい」など、なりたい髪のイメージを優先度の高い順に選んでいく項目もあり、明確な悩みを抱えている人には役立ちそうだ。

 ただ、自分に合わないと感じた場合、変更はカスタマーセンターでのみ受け付けるなど利便性は高くない。パーソナライズする分、価格は高めとなるため、それに見合った満足感を提供できるかが鍵となりそうだ。

ヒット予報
「9つの質問に答えるだけ」 パーソナライズの波がシャンプーへ(画像)
定番ブランドのパーソナライズドシャンプーへの新規参入は話題性抜群。感度の高い層はもちろん、市場全体が盛り上がりそうだ。ただ、やはり価格がネックで、多くのユーザーを定期購入までつなげられるかが勝負となる

(写真/高山 透)