恐竜や動物をモチーフとし、電池やゼンマイで動く組み立て式駆動玩具「ゾイド」。83年から展開した第1期では国内累計出荷数が1900万個を超え、99年からの第2期でもピーク時は1期を超える単年度売り上げを記録したヒット商品だ。今年、12年ぶりに新シリーズの展開が始まる。

タカラトミー「ゾイド ワイルド」
【玩具】
以下は「ZW01 ワイルドライガー」(上写真)の場合。モデルによってサイズや価格はさまざま
●予想実売価格/3240円(税込み)
●サイズ/幅約230×高さ約120×奥行き約82mm
●使用電池/単4×1

 6月に発売される第1弾の玩具の最大の売りは、「ワイルドブラスト」と呼ぶ、野生動物の威嚇動作を思わせる“必殺技”だ。従来のゾイドは単純に歩行するだけだったが、今回は、何歩か歩くといきなり爪を振り下ろすなどのアクションを見せる。

 「実際にターゲットである小学生に見せたところ、想定以上に興奮する子が多かった」(開発担当のタカラトミー・ボーイズ事業部の平位俊雄氏)。技術の進化により、駆動の肝となるギアボックスが大幅に小型化されたことで、メカ的な武骨さが薄れ、“生物”としてのリアリティも増している。商品としての完成度は間違いなく高まったといえる。

それぞれが“必殺技”の動きを持つ
各モデルには威嚇のアクションがあり、アニメで主人公が乗るワイルドライガーなら背中の爪を振り下ろす
ニッパーや接着剤なしで小学生でも組み立て可能。発掘した骨を復活させるという世界観になっている

 第2期ブームのピークを牽引したのはアニメだったが、今回は第2期を上回るメディアミックス展開を予定。アニメはもちろん、4月に先行スタートする漫画、スマホアプリ、アーケードゲームなどで全方位的にゾイドの世界観を浸透させるという。第1期に熱中した子供はすでに小学生の親世代になっており、複数世代を巻き込んだブームが起きるかもしれない。

モチーフとなる生物やサイズはさまざま。中型で30~40分、大型は40~50分で組み立てられるという
稲妻や炎など特殊効果付きの写真を撮れるスマホアプリを配信。手軽に友人に自慢できる
ヒット予報
実際に手で組み立てる商品である点は、玩具のなかでも親世代に好印象を与えそう。「最近はベイブレードのブームが続いており、組み立て式玩具に親しむ素地ができていることもプラス」(平位氏)だという

※日経トレンディ2018年5月号の記事を再構成