都市型ホテルに新規参入した星野リゾートの戦略を探る特集の4回目。
他のビジネスホテルチェーンとは一線を画し、旅のテンションを盛り上げるOMOのハードウエア・デザインは、どのような発想から生まれたのか――。「OMO5 東京大塚」の設計を担当した佐々木達郎氏に、その工夫について語ってもらった。

建築家が語る「和のテイストを生かしたOMO5 東京大塚」(画像)
佐々木達郎氏
佐々木達郎建築設計事務所 代表取締役
ささきたつろう。1979年、北海道生まれ。千葉工業大学工業デザイン学科(現デザイン科学科)、同大学修士課程修了後、東 環境・建築研究所に入社。「星のや 軽井沢」「星のや バリ」「星のや 東京」などの他、日本各地や海外のホテル、旅館や住宅等のプロジェクトを担当し、2013年に独立。現在、千葉工業大学非常勤講師

――「OMO5 東京大塚」は、これまでの都市型ホテルにはなかった室内空間。櫓寝台で空間を立体的に使い、室内がとても広く感じます。

 実はこの案件で星野代表から頂いたお題は「2段ベッド」。その意味を、空間をいかに有機的にデザインできるか、と解釈しました。19m2に定員は3人。上質な寝心地を担保したうえで、狭さを感じさせず、カジュアルで遊び心が満載の室内にしたい。そんなコンセプトから設計を始めました。

 私は大学卒業と同時に、「星のや」ブランドのデザインを手掛ける東 環境・建築研究所に入社。「星のや 軽井沢」の立ち上げから関わらせていただき、「星のや 東京」「星のや バリ」の設計にも参加して、5年前に独立しました。OMO5 東京大塚の設計も東 環境・建築研究所の東利恵さんと一緒に取り組みました。