全14回

色を変えたら、こんなに売れた

色が持つ役割が大きく変わってきている。単にトレンド色を追うのではなく、他社にない商品の独自性や特徴を表現したり、企業からのメッセージを伝えたりするためにも、色の重要性が高まってきている。意識改革を社内外にアピールするために色を使うケースもある。

目次

  • 2018.01.24
  • 第1回
総論 今までにない色が新市場を拓く
これまで本誌では、何度も色をテーマに特集してきたが、いずれも「トレンド色」に関する内容だった。今、流行っている色を取り上げ、商品開発にどう反映されているかを紹介してきた。
  • 2018.01.24
  • 第2回
カラフルなこけしで海外販路、10数社と取り引きへ 桜井こけし店/Hagoromoほか
JR仙台駅から電車で1時間あまり。鳴子こけしの産地として知られる鳴子温泉(宮城県大崎市)に到着する。鳴子こけしは江戸時代からつくられていたが、戦後、温泉場を訪れる観光客の増加とともに、土産物として広く普及した。近年は観光客の減少や後継者不足の影響で、鳴子こけしの生産量が減少している。最盛期には100 人ほどいたこけし職人も、現在20人にまで減っている。
  • 2018.01.24
  • 第3回
他社にまねできない独自技術を色でアピール 中野科学/As it is
中野科学が2018年春に発売する予定のステンレス食器のシリーズ「As it is」は、一般的なステンレスのイメージを覆す、カラフルで深みのある色が特徴だ。この色は塗装などによる着色ではない。金属を酸化させて表面に透明な皮膜をつくることで、色が付いているように見えるというものだ。
  • 2018.01.24
  • 第4回
透明にしてスッキリした大人の味を表現、新分野確立へ サントリー食品インターナショナル/サントリー天然水 PREMIUM MORNING TEA
サントリー食品インターナショナルは2017年4月、紅茶飲料の「サントリー天然水 PREMIUM MORNING TEA レモン」、9月に「ミルク」を発売した。最大の特徴は、味や製法はレモンティーとミルクティーといった紅茶にしながらも、色は紅茶のようなブラウン系ではなく、「透明」にしたことだ。
  • 2018.01.24
  • 第5回
利用者の暮らし方をエアコンの7色で表現、工務店が注目 ダイキン工業/risora
空調メーカーのダイキン工業は、色や形にこだわった家庭用のエアコンの新製品「risora(リソラ)」を2018年3月より発売する。開発コンセプトは「理想の空間の一部になり、心地よさを届ける」こと。インテリアになじむ形状と質感に加え、ミドルクラスの商品でありながら最上位機種と同等の機能性を追求した。2017年9月の発表後、多くの問い合わせが販売を手がける工務店から寄せられるなど、早くも人気の商品となっている。
  • 2018.01.24
  • 第6回
独自の黒を開発し、オフィス家具の売り上げ2倍に 内田洋行/LEMNAシリーズ
内田洋行のオフィス家具「LEMNA(レムナ)」シリーズが、商品の色を変えたことで爆発的に売れている。2017年1月に新製品を投入したところ、1年間で約2倍の売れ行きを示したほど。起爆剤になった色は、同社が独自にデザインした「エル ブラック」と呼ぶ黒だった。エル ブラックを脚などに使い、木材を使った天板と組み合わせたことで、ヒット商品になった。
  • 2018.01.24
  • 第7回
色はデザイナーのものではなく、クライアントと主体的に選ぶもの
大手クライアントのキャンペーン広告を数多く手がけているアートディレクターの小杉幸一氏に、色の決め方や考え方を聞いた。「色はコミュニケーションを円滑にする」と、デザイナーとして経験を積んだ後に気づき、美大で学んだ色彩学をあらためて勉強し直したという。4年ほど前からは、色に特化したマーケティング講座の講師も務めている。
  • 2018.01.24
  • 第8回
ピンクでイメージ一新と既存客の確保を両立 大塚製薬/ファイブミニ
2018年1月に発売30周年を迎えた大塚製薬の「ファイブミニ」は、食物繊維6gを配合した“センイ飲料”のパイオニアだ。1988年、女性の健康を支える飲料として女性研究者3人が開発。ガラス瓶入りの100mlのオレンジ色の飲料は、繊維を意味するファイバーとミニを組み合わせて「ファイブミニ」と名付けられた。当時は「ヤマダかつてないセンイ飲料。」とのコピーと共に売り出し、爆発的に売れたロングセラー商品だ。
  • 2018.01.24
  • 第9回
再現が難しい色で類似品との差異化を図り、3万個受注 サンパック/フットグルーマーグラン
家庭用品の企画・開発から製造、販売まで手がけるサンパックのオリジナル商品「フットグルーマーグラン」の売れ行きが好調だ。浴室で足裏を洗いながらマッサージもできるフットブラシで、先端に研磨剤がコーティングされているのが特徴。2012年から販売している「フットグルーマー マニキューレ(以下、マニキューレ)」を基に派生した新しいシリーズで、より機能性とデザイン性を高めたという。今までの健康雑貨にはないスタイリッシュな色を採用したところ、注目を集めた。
  • 2018.01.24
  • 第10回
抑えた色でヘッドホンとスマホの世界観を統一 ソニー/h.earシリーズなど
ソニーが2017年秋に発売したヘッドホン「h.ear」シリーズとスマートフォン「Xperia XZ1」「Xperia XZ1 Compact」で、彩度を抑えたミディアムトーンの色を採用した。特にh.earについては、前モデルがビビッドで派手な印象の色だったので、方向性を一転させた格好だ。
  • 2018.01.24
  • 第11回
ブルーと白のドットでブランディング、化粧品の販売増に ポーラ/コーポレートロゴ、POLA Dots
化粧品メーカーのポーラは2016年1月、コーポレートロゴの色をブルーから黒に変更した。コーポレートロゴで使用していたブルーは、色合いを変えて「POLA Dots(ポーラ ドッツ)」と呼ぶドット模様で使用している。
  • 2018.01.24
  • 第12回
選んだ色は、信念を持って伝えれば生きてくる
鮮やかな色と柄の組み合わせで、オリジナルのテキスタイルデザインを展開する鈴木マサル氏。自身のブランド「オッタイピイヌ」をはじめ、フィンランドのマリメッコやラプアンカンクリ、国内ではファミリア、ゾフ、ユニクロ、アルフレックスジャパンなどとのコラボでも知られる。インテリアからファッションまで、無限の色を操る表現について聞いた。
  • 2018.01.24
  • 第13回
座談会 カラーも体験の時代へ
スマートフォン、腕時計、クルマ。サイズが異なる製品のカラーを手がける3人が集まって話した色のこと。カラー開発の手法もトレンドの捉え方も三様な三者が語った、カラーデザイン最前線。
  • 2018.01.24
  • 第14回
視認性と景観の調和を目指し、誘導ブロックの新しい黄色を開発
東京大学・分子細胞生物学研究所の伊藤啓・准教授らのグループは2017年12月22日、視力が低い人でも視認しやすく、かつ周囲の景観とも調和しやすくするため、今までとは異なる色を用いた視覚障害者向けの誘導ブロックを開発したと発表した。同グループにはLIXIL(リクシル)や日本興業、キクテック、大光ルート産業、DICカラーデザイン、特定非営利活動法人のカラーユニバーサルデザイン機構といった誘導ブロックメーカーやカラーコンサルティング会社が参加。同大学院・建築学専攻の隈研吾・教授も建築家の視点からアドバイスしている。誘導ブロックの敷設に用いられるほとんどの施工法に対応した製品を、各メーカーが2018年春から発売する。

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