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ナガオカケンメイ+D&DEPARTMENT PROJECTによる、ロングライフデザインを研究する連載コラム。今回は広島のマルニ木工。木を知り尽くした同社が、流行に流されないものづくりを目指し、原点である創業者の想いを込めて世に送り出したのが「オークフレームチェア」だ。

ナガオカケンメイの目

厳島神社と一緒に育む。

 オークフレームチェアの取材を深堀りしていくと、またしても厳島神社にたどり着きました。企業の原点とも言える製品を廃番にせずに売り続ける仕組みとして、私が発案した「60VISION」に参加いただいていることもあり、マルニ木工とは打ち合わせのたびによく厳島神社に行きます。

 マルニ木工と厳島神社とは創業からのお付き合いがあるそうで、神社内にいくつかマルニ木工製の家具が収められている。その一つにオークフレームチェアの原型である「みやじま」があり、今も本当に大切に使われています。それを見に行くために何度も連絡船に乗るのです。だから僕にとってオークフレームチェアは宮島であり、厳島神社なのです。