製品が売れてからが顧客とのつながりの始まりになる――。ナイキのスマートシューズ「ナイキ アダプトBB」(3月中旬発売予定)が画期的なのは、スマホと連携してシューズの機能をアップデートできるところ。ゆくゆくは顧客データに基づいて進化していくという。まさにナイキ流CRM(顧客関係管理)戦略といえるだろう。

「ナイキ アダプトBB」の画期的なところは、スマートフォンで操作してユーザーに合ったフィットが作り出せるところ
「ナイキ アダプトBB」の画期的なところは、スマートフォンで操作してユーザーに合ったフィットが作り出せるところ
アプリを操作して本体ボタンの色を変えることも可能
アプリを操作して本体ボタンの色を変えることも可能

 アダプトBBの特徴は、その時々でユーザーに合ったフィット(締め具合)を作り出せるところ(詳しくは特集の第2回「30年越しの夢 ナイキ『スマート靴』の衝撃」を参照)。さらにスマホアプリと連携することで、その機能をアップデートすることができるのだ。まず発売後しばらくたってから、複数のフィットを登録して簡単な操作でそれらを瞬時に呼び出すことができる「プリセットモード」の提供をスタートする。

 「スマートの意味はナイキアダプトというプラットフォームがアップデートを繰り返して進化し続けるということ。新たな機能を活用することで、より簡単に自分の好みのフィットにできるようになる。今回のプリセットモードによって、バスケットボールの試合ならコート上ではしっかり絞めて足をしっかりと支え、タイムアウトのときは少し緩めるといった使い方が瞬時にでできるようになる。これからもいろいろなアップデートを予定しており、今回はナイキが“進化するシューズ”を初めて提供することになる」(米ナイキ デジタルプロダクト担当バイスプレジデントのマイケル・マーティン氏)。

米ナイキ デジタルプロダクト担当バイスプレジデントのマイケル・マーティン氏
米ナイキ デジタルプロダクト担当バイスプレジデントのマイケル・マーティン氏
第2回
30年越しの夢 ナイキ「スマート靴」の衝撃
第4回
欲しいものが“一瞬で”買える ナイキのデジタル実験店