米アマゾン・ドット・コムがリアル店舗での攻勢を強めている。傘下の高級スーパー、ホールフーズ・マーケットで販売している商品の価格を引き下げる。ホールフーズとは別の低価格なスーパーも展開するほか、レジなし店舗のAmazon Goも積極的に出店している。

米テキサス州オースティンにあるホールフーズの本店
米テキサス州オースティンにあるホールフーズの本店

 米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、野菜や肉など数百種類の商品を平均2割値下げする。ホールフーズは高級スーパーであり、全体的に商品の価格が高いため、「ホールペイチェック(給料の大半を持っていかれる)」と皮肉られることもある。こうした高いというイメージを払拭する狙いがある。

 アマゾンの会員サービスである「プライム」のメンバーが思ったよりもホールフーズで買い物をしていないのも値下げの理由だ。プライム会員向けの割引サービスを提供しているが、想定通りには利用されていないようだ。プライムのメンバーはアマゾンのヘビーユーザーでもあり、価格にセンシティブである。高値のイメージのホールフーズを敬遠しているのだろう。

ホールフーズ本店の入り口。プライム会員は割引きが受けられる旨を掲示している
ホールフーズ本店の入り口。プライム会員は割引きが受けられる旨を掲示している

 そうなると、アマゾンにとって、オンラインとオフラインの両方で顧客のデータを入手して活用していくというシナリオが成り立たない。そこで毎日の購買する野菜や肉などの値下げに乗り出したものと思われる。