米エクスペディアグループが、米エアビーアンドビーの迎撃態勢を整えた。様々な競合に攻め込まれるエクスペディアの次の手はなにか。エクスペディアのマーク・オカストロムCEOをはじめとして、幹部へのインタビューなどを基に2回にわたり検証する。

エクスペディアのグループ企業。コンシューマ向けだけでなく、法人向け、民泊、他社のサイトを比較するメタサーチなど様々なカテゴリーでビジネスを行っている(出所:同社決算資料)

 エクスペディアのグループ全体の売上高は2018年1~12月期に前年同期比12%増の112億2300万ドル(約1兆2345億円)まで伸長し、純利益は7%増の4億600万ドル(約446億円)と堅調に推移している。規模から行くと、自社ブランドでのサイト運営や、API(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)経由での宿泊機能の提供などのOTA(オンライン・トラベル・エージェンシー)の事業が依然として大きいが、法人向けや民泊など様々なカテゴリーでビジネスを拡大している。

エクスペディアグループの2018年の部門別売上高

 エクスペディアグループのマーク・オカストロムCEO(最高経営責任者)は2019年2月7日、2018年度の決算会見に自信に満ちた表情で臨んでいた。と言うのも、エクスペディアを脅かし始めていたエアビーへの対抗策が数字を伴って効果を出してきたからだ。

 「2018年は民泊のホームアウェイの37万物件も含めて、100万以上の物件を提供できるようになった。そしてホームアウェイの売上高は29%増え、EBITDA(利払い・税引き・償却前利益)は43%増えた」(オカストロムCEO)。

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