「ミスターミニット」がもうかっている。運営するミニット・アジア・パシフィック(東京・台東)によると、ミスターミニット事業の売上高は過去5年間で3割増しだ(i)。なぜか。

 「日経MJ」によれば、2017年にミスターミニットが受けたかばんの修理件数は16年比で48%増加した(ii)。同社では旺盛な需要に応えるため、修理工場の人員をこの5年間で3倍に増やしている。この背景にあるのは「メルカリ需要」とでも言うべき修理需要の拡大だ。どうしてメルカリが栄えると、修理需要が拡大するのか。

 メルカリで中古品を購入した人が修理をして使ったり、時計を出品する際に成約率を高めるために電池を入れ替えてから出品したりする人が増えているというのだ。極端なケースでは、ミスターミニットのスタッフにスマートフォンの画面を見せ、メルカリで出品されている商品が修理可能であるかどうかを確認してから購入する人もいるという。本ケースの興味深いところは、ミスターミニットもメルカリもこの取り組みを狙って促したわけではなく、消費者が自発的に商流を作り上げている点だ。

“顧客の”生涯価値だけでなく“モノの”生涯価値も