その日その場でしか消費できない資源は「繰り越せない在庫」と呼ばれる。ホテルやエアラインでは既に在庫対策が進んでいるが、その動きは外食、フィットネスなどさまざまな分野に広がり始めている。

米クラスパスはフィットネスクラブの「繰り越せない在庫」を有効活用している(写真提供/クラスパス)
米クラスパスはフィットネスクラブの「繰り越せない在庫」を有効活用している(写真提供/クラスパス)

 ダイナースクラブが魅力的なサービスを提供している(i)。その名も「ごひいき予約」。和洋中の予約が取れない名店で急なキャンセルが出た際、LINEを介して会員に連絡。会員は「あの名店」で大切な人と舌鼓を打ち、店はせっかくの仕込みを無駄にせず済む。食品ロスが減るので、地球環境にも優しい。さらに、カードでの支払いも行われるので決済会社としてもハッピーだろう。

 食品ロスを減らす観点から似たような取り組みをするケースは増えている。

 ごひいき予約に似ているのは、コークッキング(東京・港)が運営する「TABETE(タベテ)」だ(ii)。顧客は割引料金にて商品を購入し、コークッキングが35%の手数料を取る。一方、バリュードライバーズ(東京・港)の「tabeloop(タベループ)」は、主に事業者間取引を促す(iii)。売り手としては農家・漁師などの生産者の他、メーカー・卸、小売店、買い手としては外食チェーン、仕出し、学生寮などを想定している。

 食品以外には無いのだろうか。米国で人気を博しているのは米クラスパスだ。これは、「フィットネスクラブで行われるレッスン」を取り扱う。どういうサービスなのか?

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