2014年春に「日経デザイン」誌上でデザイン思考について対談した元IDEO Tokyoの石川俊祐氏とTakram代表の田川欣哉氏。あの頃と比べて、社会や企業にデザイン思考はどのように浸透し、どんな変化があっただろうか。日本でデザイン思考が広く注目を集めるようになった今、2人が再び語った。

石川俊祐(いしかわしゅんすけ)
BCGDV デザイン戦略室長
1977年生まれ。英国セントラルセントマーティンス卒業。元IDEO Tokyoデザインディレクター。英国のデザインオフィスAZUMI、パナソニックデザイン社、デザインイノベーション会社PDDなどを経て、IDEO Tokyo立ち上げに従事。AnyProjects Inc共同創業者。Gマーク審査員(フォーカスイシューディレクター)。
田川欣哉(たがわきんや)
Takram代表
1976年生まれ。東京大学工学部卒業。英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート修士課程修了。2006年さまざまなプロジェクトに取り組むデザイン・イノベーション・ファームTakramを共同設立。経済産業省「産業競争力とデザインを考える研究会」などの委員や英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート客員教授・名誉フェローを務める。

石川俊祐(以下、石川) 2017年10月にIDEOを退職し、今はBCG Digital Ventures(BCGDV)にいます。社内やパートナー向け、経営者向けのデザイン・シンキングのセミナーや、大企業とのジョイントベンチャーの立ち上げ、人材採用にも関わっています。

田川欣哉(以下、田川) デザイン・シンキングを抜きにしても、4年前と比べると世の中におけるデザインの状況はずいぶん変わりましたよね。デザインを活用したい経営者やエンジニアは明らかに増えました。デザインという言葉自体、世の中で使われるボリュームが増えている印象があります。