BtoB企業が自社の得意技術を活用し、消費者向けの商品開発に転換するにはどうすべきか。そんな疑問に答えてくれる事例が東大阪市にある東洋スチールだ。グッドデザイン・ロングライフデザイン賞を受賞した「山型工具箱」で知られる同社が、次々に注目商品を開発できる理由とは。

こだわり工具箱から派生した新商品が続々
こだわり工具箱から派生した新商品が続々
「KONSTELLA」シリーズには、ブリーフケースや小物を収めるポーチなどもあり、どれもビジネスパーソンを狙った仕事の道具箱といえる。価格はブリーフケースの場合で5万4000円(税込み)

 山型工具箱は、1枚の鋼板から絞り技術を活用して作ったもの。外見は武骨なイメージながら角部が丸みを帯びており、頑丈さが大きな特徴ながら、手に優しい商品だ。ツールワゴンも本来は工場でねじなどの部品を入れる容器として登場した商品だが、「一枚絞り」という技術を応用したトレーを採用。液体を入れても漏れないなど、他社にない特徴が評価された。これらの商品は、いずれも工場で使うために商品化されたが、グッドデザイン・ロングライフデザイン賞も獲得。自宅で活用する人も多いという。同社の技術が評価され、家庭用メーカーからさまざまな商品をOEMで受注しており、BtoBの枠を超えた展開になっている。