台湾と並ぶ、もう一つのトレンドが、進化系のインスタ映えだ。見た目が美しいのはもちろん、その場にいないと味わえない特別な体験が受けている。

 渋谷の雑居ビルの3階、分かりやすいとはいえない場所にありながら夜まで行列が絶えないのが、札幌発祥の夜パフェ専門店「パフェテリア ベル」だ。

 「旬のフルーツを大胆に盛り付けたパフェはさながらグラスの中のアート」(スイーツコーディネーターの下井美奈子氏)。創作パフェとシャンパンや自家製サングリア、ワインなどとのマリアージュも楽しめる。夜の渋谷に締めパフェという新文化を定着させた。

Parfaiteria beL
パフェテリア ベル
シメパフェ
 北海道発祥の夜パフェ専門店。2017年10月に渋谷に進出し、女性の間で飲んだ後の締めの新定番になった。季節のフルーツをアートのように盛り付けたパフェはインスタ映え必至。アルコールとのマリアージュも楽しめる。
フレッシュな巨峰とシャインマスカットを豪快に盛った「葡萄とピパーツ」など、創作パフェを常時5~7種そろえる(左写真)。ファジーネーブルの“ドレス”で覆われた「Princess belle」(右写真)
フレッシュな巨峰とシャインマスカットを豪快に盛った「葡萄とピパーツ」など、創作パフェを常時5~7種そろえる(左写真)。ファジーネーブルの“ドレス”で覆われた「Princess belle」(右写真)
東京の新行列グルメ 「インスタ映え」と「台湾」が一大旋風(画像)
注)パフェテリア ベルのパフェは、仕入れ状況によって変わる

 17年6月に開業した原宿の「ロールアイスクリームファクトリー」も、いまだに数時間待ちが続く。プレートの上でくるくる巻かれた独特なアイスの食感がリピーターを呼んだ。代々木公園近くの「モンブランスタイル」は、持ち帰りができない。僅か8席のカウンターで作りたてのモンブランが供され、手もみ茶日本一の小室栄寿氏の日本茶で一服する。この至福の体験を求め、平日昼にも行列ができるのだ。共通するのは、「ここだけ」のひととき。インスタ映えの新名所を生む条件である。

ROLL ICE CREAM FACTORY
ロールアイスクリームファクトリー
花束アイス
 コールドプレートの上で花束のようにアイスを巻き上げる「ロールアイス」の専門店。17年6月にオープンした1号店の原宿・表参道本店は最長で5時間待ちとなり、現在も大行列だ。大阪、名古屋にも進出し4店舗にまで拡大した。
マイナス10℃以下に冷やしたプレートの上で、花束のようにアイスを丸める。トッピングも豊富
マイナス10℃以下に冷やしたプレートの上で、花束のようにアイスを丸める。トッピングも豊富
Mont Blanc STYLE
モンブランスタイル
和栗
 谷中銀座の和栗専門店「和栗や」が5月、代々木公園近くにオープンしたモンブランの専門店。カウンター8席のみで、1日最大100食。連日、開店直後に整理券がなくなるほどの人気で、日本一の手もみ茶と共に作りたてのモンブランが味わえる。
皿盛りのモンブランデセルは握りたての寿司のように食感が軽やか(左写真)。高級寿司店と見まごう外観(右写真)
皿盛りのモンブランデセルは握りたての寿司のように食感が軽やか(左写真)。高級寿司店と見まごう外観(右写真)
FLIPPER’S STAND
フリッパーズスタンド
スフレプリン
 ベイクルーズグループによるスフレパンケーキプリン専門店。FLIPPER’Sの看板メニュー「奇跡のパンケーキ」とカスタードプリンを掛け合わせたテイクアウトの進化系プリンで、製造が追い付かず、新宿店は数量限定販売が続く。
中目黒店は2フロア(右写真)。2階がパンケーキカフェになっており、パンケーキプリンは1階でテイクアウトできる(左写真)
中目黒店は2フロア(右写真)。2階がパンケーキカフェになっており、パンケーキプリンは1階でテイクアウトできる(左写真)
アジアンフードの新鋭が続々!
香港のミシュラン点心が上陸
 台湾以外にもアジアの有名店が日本に次々と上陸している。注目株は、東京の新たなランドマーク、東京ミッドタウン日比谷の向かい側。日比谷シャンテ別館に4月にオープンした「世界一安いミシュランレストラン」こと、添好運(ティム・ホー・ワン)だ。香港発の点心専門店で、一品物はワンコイン前後。20代後半から80代が並ぶ「大人のグルメ」として定着し、平日は30分から1時間待ち、休日は1時間から1時間半待ちが続いている。

添好運 Tim Ho Wan
ティム・ホー・ワン
チャーシューバオはサクサクの皮に甘めのチャーシューあんが入る(左写真)。店舗は日比谷シャンテの別館(右写真)
チャーシューバオはサクサクの皮に甘めのチャーシューあんが入る(左写真)。店舗は日比谷シャンテの別館(右写真)

(写真/高山 透)