コペンハーゲンで9月に開催された「ITS世界会議2018」には、独フォルクスワーゲン傘下で乗り合い型のライドシェアを手掛けるMOIA(モイア)も参加。専用EVを使った新交通サービスで世界展開を目指し、渋滞や環境汚染などの都市問題の解決に挑む。その取り組みの現在地を追った。

フォルクスワーゲン傘下のMOIA(モイア)は、乗り合い型のライドシェアサービスを担う
フォルクスワーゲン傘下のMOIA(モイア)は、乗り合い型のライドシェアサービスを担う

 「2025年までに欧米の主要都市から乗用車を100万台減らす」――。

 この衝撃的な発言はライドシェアで攻勢をかける米ウーバーテクノロジーズ、米Lyft(リフト)のようなIT系プレーヤーや、MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の機運に乗る鉄道やバスなどの公共交通事業者のものではない。グループで世界1000万台を超える新車販売台数を誇る自動車メーカー、独フォルクスワーゲン(VW)が16年に設立した戦略子会社、MOIAのCEO、オーレ・ハームズ氏によるものだ。

 MOIAは、バスとタクシーの中間に当たる6人乗りのバンを使って、リアルタイムでユーザーの乗車ニーズをマッチングし、目的地まで届ける乗り合い型のライドシェアを担う企業。バスより自由度が高く、タクシーより割安感があるサービスで、鉄道駅からの2次交通として、あるいは採算が厳しいバス路線の代替として、MaaSによる交通新体系を築くうえで重要なカギを握る。