デジタル技術で大きく進化している最新リサーチテクノロジーを追う「リサーチテック2.0」特集。第1回では、ちまたにはびこる“いい加減”な調査の具体例を挙げ、一般事業会社だけでなくリサーチを専業とする企業の自主調査にまで及んでいること、それらがリサーチ不信、リサーチ不要論を招きかねない懸念を示した。第2回は、スマートフォンの急速な普及で可能になった、位置情報データに基づくリサーチテックについて解説する。さらに、スマホ回答モニターが増えたことで起きている問題点についても検証する。

 スマートフォンの普及によって、スマホを多くの人が所有しているからこそ実現できる新しいリサーチ手法が登場している。「今年上半期に○○温泉に出かけた人にアンケートを取りたい」という場合、これまでであれば事前スクリーニング調査で質問してふるいにかける必要がある。だがあくまで自己申告のため、行っていない人が回答する可能性は拭えず、またマイナーな観光地になるほど抽出が難しかった。