←第2回 7500万ユーザーの割り勘手段に LINEのQRコード決済の普及戦略

楽天のQRコード決済サービス「楽天ペイ」導入店の裾野が広がっている。地方のタクシー会社や野球スタジアムのビールの売り子が導入を決めるなど、これまでキャッシュレス決済とは縁遠かった分野まで広がっているのが特徴だ。普及の契機は「紙にQRコードをプリントする」方式の採用だった。得意とする高ポイント還元策も投入し、「モバイル決済No.1」を獲得したと宣言する。さらなる普及策でシェア拡大を狙う。

 楽天の楽天ペイはもともとは、楽天の会員IDを使って楽天以外のECサイトなどでも、登録したクレジットカードやためた楽天スーパーポイントで決済できるサービスだ。QRコード決済を導入したのは2016年10月のこと。普及に向け本格的な攻勢をかけ始めたのは、紙にプリントしたQRコードをリアル小売店に置いて決済できるサービスを始めた17年10月からだ。

 それまでは利用者が自分のスマートフォンにQRコードとバーコードを表示し、店側がスキャンする方式などが主流だった。紙にプリントしたQRコードの導入で、利用者が店に置かれたQRコードを読み込んで店を特定してから、アプリ上で支払い金額を入金して店が確認する。こうした手順で決済が可能になった。QRコードを読み込む設備の負担がなくなり、中小小売店の開拓がしやすくなったようだ。

 18年5月には、楽天ペイ加盟店がWebサイト上の加盟店ページから自店で使うQRコードを自ら印刷できる機能を追加して、利用の敷居をさらに下げた。

野球場のビールもQR決済に