一時代を築いたインターネットサービスの起業家「76(ナナロク)世代」の代表的存在である、ミクシィ創業者の笠原健治氏は、2013年にミクシィ社長を退任。彼は今、一人のクリエイターとして再び新規事業を立ち上げた。アプリ「家族アルバム みてね」を武器に世界進出を狙っている。笠原氏はなぜ家族アルバムアプリに可能性を見出したのか。津田大介が聞く。

ミクシィ創業者で、取締役会長執行役員の笠原健治氏
ミクシィ創業者で、取締役会長執行役員の笠原健治氏

津田 笠原さんは現在、子どもの写真を祖父母や親戚など招待した家族だけに共有できるアプリ「家族アルバム みてね」に注力されているということですが、このサービスを立ち上げたきっかけを教えてください。やはり笠原さん自身がご結婚されて、お子さんが生まれたこともきっかけになったのでしょうか。

笠原 それもありますね。実は今、写真だと1万1000枚、動画は3000本ほど保存しているのですが、やはり大半は子どものものです。生まれる前は200本くらいしかなかったのに、ものすごく増えてしまいました(笑)。これまで生きてきて初めての体験なので、成長を記録しておきたいとついつい撮ってしまうんですよ。そうなると、やはり家族にも共有したくなる。

津田 「みてね」はご自身の体験からの気づきから生まれてきたものでもあるのですね。スマートフォンが高機能化するにつれて、ますます気軽に写真や動画を撮る機会が増えてきていますからね。

笠原 そうですね。私と同じように、撮影したメディアの大半が子ども関係だという人も多いのだろうなと。