平家物語を専攻していた文学部生が、雑誌「ワイアード」、孫正義氏、ビットバレーブームに感化されてインターネット業界のベンチャー企業へ。そんな田中弦氏は次々と新規事業に携わり、2005年に創業して13年にマネジメントバイアウトしたネット広告事業のFringe81を17年6月に東証マザーズへ上場させた。新規事業を成功させる秘訣は何か。津田大介が聞く。

Fringe81 代表取締役CEO 田中弦氏

津田 田中さんは千葉大学のご出身。東大、京大、慶應SFCが多い76世代の起業家では珍しいですね。

田中 千葉大出身の起業家ってあまりいないんですよ。しかも僕は、文学部日本文学科平家物語専攻でしたから(笑)。起業からだいぶ離れたところにいましたね。

津田 確かに渋い専攻ですね(笑)。そこからネットビジネスと関わるようになったきっかけは何だったんでしょう。

田中 たまたま友人から借りた雑誌「ワイアード」の影響ですね。なかでも衝撃的だったのはソフトバンク孫正義さんのインタビュー記事で、これからインターネットの時代が来るぞと確信しました。平家物語をやってる場合ではないな、と(笑)。

津田 「ワイアード」でシリコンバレーカルチャーの影響を受けて、さらに孫さんに衝撃を受けたと。それで大学卒業後の1999年にソフトバンクに就職されたわけですね。

憧れのソフトバンクを半年で退社