リクルートのAI(人工知能)活用が実験に終わらず、実用レベルで定着しているのはなぜか──。じゃらんnetの自動チャット対応、スタディサプリでの動画検索、ゼクシィでの写真検索、カーセンサーnetでのチャット検索などでのAI活用事例からその背景を探る特集の第1回は、この6月から商用化したじゃらんnetの自動チャット対応「トリップAIコンシェルジュ」を取り上げる。本開発プロジェクトは、要件の検討に2016年12月から半年強かけたが、開発を始めてテスト実施までの期間はたったの2カ月。ここにリクルートグループのAI活用の特徴がある。

リクルートテクノロジーズ ITエンジニアリング本部データテクノロジーラボ部 石川信行シニアマネジャー

 ビッグデータとディープラーニングに代表されるAI(人工知能)の活用が企業の競争力を左右するとの認識が深まっている。世界的なIT企業は、優秀なディープラーニング人材には年収数千万円でも惜しまず投資する。

 しかし、リクルートグループでデータ、AI活用を推進するリクルートテクノロジーズのITエンジニアリング本部データテクノロジーラボ部 石川信行シニアマネジャーは、意外なことを口にする。

 「ディープラーニングは、コモディティー化し始めている」、そして「ディープラーニングは、一般的なプログラミング言語を使うのと一緒ぐらいに考えている」と言うのだ。