データ・ドリブンかつ業界初の飲食店ビジネスモデルづくりに取り組むスタートアップ、favy(ファビー)の儲かる仕組みを解き明かす特集の5回目。今回は、飲食店経営の新しい形としてfavyが挑戦している「スポンサード型飲食店」を取り上げる。超濃厚なゴマアイスが話題を呼んでいる東京・原宿の大行列スイーツ店「GOMAYA KUKI」だ。若い女性がこぞって求めるゴマアイス誕生の背景にある、驚きのビジネスモデルとは?

「GOMAYA KUKI」の主力アイス。黒ゴマを使った「くろ 超特濃」、白ゴマの「しろ 超特濃」など6種類から2種セットで500円。“追いゴマ”をして、ゴマ油をかけて食べる

 東京・表参道のメイン通りから少し入った裏原宿の一角。スイーツ激戦区のこのエリアで、行列の絶えない店の一つとして知られるのが、世界でも珍しいゴマアイス専門店の「GOMAYA KUKI」だ。1個当たり約9000粒のゴマを使用した超濃厚なアイスが売りで、さらにゴマ油や、いりゴマを追加でかけて食べるから、口中にめくるめくゴマの風味が広がる。その新感覚スイーツを堪能しようと、オープン当初の休日は400~500人が来店。最盛期である7~9月には、1カ月当たり万単位の人が全国から押し寄せ、大行列を作る。

 この人気店を仕掛けているのもfavyだ。これまで紹介した直営の29ONやcoffee mafiaと違って、GOMAYA KUKIは明治19年創業のゴマ総合メーカー・九鬼産業(三重県四日市市)と協力して運営している。2017年3月に表参道の別の場所でオープンし、18年2月に以前はなかったカフェスペースを備えた現在の店舗(渋谷区神宮前)に移転した。まさに今、2年目のかき入れ時を迎えている。

 メーカーとの協力店というと、ありきたりなモデルに感じるかもしれないが、GOMAYA KUKIの発想は、実にユニークだ。favyの高梨巧社長は、「一言で表現するなら、広告費をもらうタイプのスポンサード型飲食店」という。

 GOMAYA KUKIのビジネスモデルを図解すると、下図のようになる。

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