日常的に飲む人は5%足らず

 「あなたは甘酒を飲んだことがありますか」(Q6)という質問では、全体では「飲んだことがある」が64.0%、「飲んだことがないか、ほとんど飲んだことがない」が31.7%、「日常的に飲む」が4.3%だった。「飲んだことがある」が最も多かったのは60代の71.7%で、「飲んだことがないか、ほとんど飲んだことがない」が最も多かったのは20代の40.0%だった。

 最後に「あなたは、甘酒を飲んでみたいと思いますか」(Q7)という質問をしたところ、全体では「飲んでみたい」が49.7%、「美容や健康に効果的なら飲みたい」が30.0%、「飲みたくない」が20.3%と続いた。「美容や健康に効果的なら飲みたい」と答えた人が最も多かったのは、30代の43.3%だった。甘酒の機能を分かりやすく伝えることで、30代を中心にさらに需要が拡大する可能性がある。

八海醸造では、Aの人気を受けて甘酒をシリーズ化した。左は、2017年8月発売の「乳酸発酵の麹あまさけ」。Aを乳酸発酵させることで、より爽やかな飲み口を実現。乳製品を使用していないため、乳アレルギーの人でも飲める。右は、18年10月発売の「麹だけでつくったすっきりあまさけ」で、Aよりもさらにすっきりとした飲み口で、温めてから飲んでもおいしい
【interview】“本格”のイメージをデザイン
勝又沙智子氏 八海山 商品開発・営業企画室長

 八海醸造では、ほとんどの商品デザインを一人のデザイナーに委託している。「麹だけでつくったあまさけ」のパッケージも、そのデザイナーが手掛けた。デザイナーにはまず、実際に商品を飲んでもらい、商品の味やイメージを知ってもらうことから始めた。「あまさけ」と表記するアイデアも、そのデザイナーからの提案だった。
 デザイナーには、「独自の品質を表現するため、シンプルな中にも特別なものが感じられるデザインにしてほしい」とお願いした。日本酒造りの現場では「一麹、二もと、三造り」という言葉があるくらい、麹が重要。私たちはその麹造りに自信があったので、「蔵人の技術力で造る麹甘酒」を売りにしようと考えた。
 パッケージに、「本格仕込み」「伝統飲料」などの表記を入れることで、商品にある「本格的」なイメージを強調するデザインがヒットにつながった。

●調査の概要
2018年10月中旬、インターネットを介してアンケート調査を実施。有効回答数は男性150人、女性150人の合計300人。20代、30代、40代、50代、60代の各世代とも男女30人ずつ。
調査協力:クリエイティブサーベイ
https://creativesurvey.com

市場拡大する甘酒 50代女性の7割が支持するパッケージは?
スープ類のパッケージデザイン ブランド勢力図に変化の可能性