デジタルマーケティングの今を理解するのに欠かせない最新トレンドのキーワードを紹介事例と共に解説。大ヒットムックから改めて紹介します。(※「最新マーケティングの教科書2018」(2017年12月14日発行)の記事を再構成)

タイムラプス動画は通常、1秒間に30フレームほどのコマ数で成り立つところ、コマ数を極端に減らしてアニメ化したもの。iPhoneのカメラ機能に搭載され、素人でも手軽に撮影できるようになったことが普及を後押しした。料理の手順を説明する動画にはよく利用されるようになり、大手食品メーカーとのタイアップ動画も増えている。

 タイムラプス動画は、動画を早送りで見ている時のようなコマ落ちムービーを作品にした動画のこと。通常、動画は1秒間に30フレームほどのコマ数で成り立ち、スムーズに再生される。そこをあえてカメラを固定し、5秒に一度など間隔を決めてシャッターを切り、その写真をつなぎ合わせてアニメーションにしたものがタイムラプス動画である。

 雲だけが動いていく動画や、スクランブル交差点を人が往来する動画など、映像制作の現場では多用されてきた手法だ。このタイムラプスがiPhoneのカメラ機能に搭載されたことで、素人でも手軽に撮影、公開できるようになった。

 FacebookやInstagramにアクセスすると、料理の手順を早送りで説明する動画コンテンツに出くわす機会が増えている。料理動画コンテンツは今、タイムラプス動画が最もよく活用されているジャンルといえる。動画メディア運営のエブリー(東京・渋谷)が開設する料理動画メディア「DELISH KITCHEN」はその代表格だ。「自分でも作れそうだ」と思える簡単なレシピをコマ送り動画で紹介し、好評を博している。Facebookページのファン数は130万人超、Instagramも40万人弱とメディア力が高まったことで、江崎グリコ、エスビー食品など大手食品・飲料メーカーを中心にタイアップ動画の制作・公開が増えている。

 これまで料理レシピコンテンツといえば、クックパッドの独壇場だった。そこへ、SNSを通じてタイムラプス動画を拡散させるニューフェースが登場し、にわかに熱いマーケットになっている。

参考になる本
SNSで人気の料理動画は「タイムラプス」を多用 大手も採用(画像)
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『急いでデジタルクリエイティブの本当の話をします。』
小霜和也著
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デジタルクリエイティブの見直しを提唱する著者が、「Web動画」をどうやってターゲット層に視聴してもらえる「WebCM」にするかを分かりやすく解く。実例が多く、記述も具体的で読みやすい。