←第2回 人間は「長さ」で読み取る 大きさの比較は棒グラフが鉄則

値は上がっている傾向にあるのか、一定の周期で変動しているのか。時間という視点で傾向を把握する分析も重要だ。前回、値の大きさの比較(棒グラフの表現)は、ある一定期間における全てのデータを対象とした。今回は、時系列で変化を見ることを目的とするビジュアル表現を見ていく。

連続的な変化を知るには折れ線グラフが適している (C)Shutterstock

 値は上がっている傾向にあるのか、一定の周期で変動しているのか。時間という視点で傾向を把握する分析も重要だ。本稿では、時系列データの値の変化をビジュアルで表現する方法を扱う。

 第2回で扱った値の大きさの比較(棒グラフの表現)は、ある一定期間における全てのデータを対象としていた。今回は、時系列で変化を見ることを目的とするグラフの作り方を、気象庁の気象観測データから、UVインデックスと二酸化炭素濃度を使って説明していく。

 棒グラフは長さから値の大きさを、折れ線グラフは線の方向から増減とその度合い(=変化)を伝える。それを念頭に置いて、実際に時系列データをビジュアル化したグラフを見てほしい。

 下の図の左側は、2017年4~8月のつくばにおける平均UVインデックスを、棒グラフと折れ線グラフの両方で表している。棒グラフからはUVインデックスは個別の月の値と、「7月が最も高い」という事実が読み取れる。一方、折れ線グラフからは「4月から6月までは上昇は緩やかだが、6月から7月にかけて上昇率が上がり、7月でピークに達し、8月は急激に下がった」ことが読み取れる。時系列データの変化を知りたいときは折れ線グラフが適するわけだ。

連続的な変化を知るには折れ線グラフ
つくばにおけるUVインデックスの変化(2017年4~8月)。折れ線グラフから値の変化を読み取れる。NG例は、連続性のない「観測地点」をつないでしまった。項目間に連続的な意味がなければ、折れ線グラフは使わない

 折れ線グラフは連続性のある項目間の増減を表すのに使う。上の図の右側は、折れ線グラフが適さない例。連続性のない項目をつなげてしまっており、意味を成さない。