←第2回 日清シスコ、サントリーに学ぶ、長寿ブランドの若返り策とは?

(※NIKKEI DESIGN 2017年8月号の記事を再構成)

Q 昌和莫大小に学ぶ、中堅中小がゼロからブランドを立ち上げるには?

【A】
昌和莫大小はデザイン会社SASI DESIGNの支援で独自ブランドのスポーツ用靴下を開発した。マーケティング調査で隙間市場を見出すのではなく、経営者の思いをいかに「形」にするかを重視。結果、日本のものづくりの良さを生かしつつ、スポーツ好きな経営者の得意分野を盛り込んだブランドが誕生した。

 奈良県広陵町にある創業80年を超える老舗靴下メーカーの昌和莫大小は、大手企業の下請けとして多くの靴下を製造してきた。世界的に知られるブランドも手がけるなど、技術力には定評があった。そうした強みを生かし、新たな市場を開拓するため、自社ブランドの開発に挑んだ。それが「OLENO」と呼ぶスポーツ用靴下のブランドである。

高いフィット性とクッション性を兼ね備えた、軽量なスポーツ用靴下。デザイン性も重視し、通常の靴下編み機では表現が難しいデザインを3次元のデジタルプリント技術で可能にしたという