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※日経トレンディ2018年7月号の記事を再構成

遊園地の園内をバスタオル姿の老若男女が闊歩し、湯を張ったジェットコースターが水しぶきをまき散らす。メリーゴーラウンドと共に、湯船に漬かった男女が回る――。大分県別府市のYouTube動画「湯~園地計画」のワンシーンだ。インパクトはあっても、見られて終わりになりかねないご当地PR動画。しかし、この動画は、税金をつぎ込むことなく地域を活性化させ、経済波及効果も生んだ。

長野恭紘氏
別府市長
大分県別府市出身。代議士秘書を経て別府市議会議員2期当選。2度の落選を経て、2015年に別府市長に当選。「やり過ぎくらいがちょうどいい」がモットー

清川進也氏
音楽監督
NTT docomo TOUCH WOODのCM「森の木琴」がカンヌライオンズ国際クリエイティビティ・フェスティバルで3冠に輝くなど、音楽や映像作家としても活躍

 「湯~園地計画の動画が100万回再生されたら、遊園地に温泉を組み合わせた『湯~園地』を現実化する」。カギになったのは市長の“公約”だ。動画のインパクトに加え、「公約連動型」という仕掛けの斬新さから、公開から4日目で目標再生回数を達成。2017年7月には、動画に出てきた別府市内の老舗遊園地を3日間限定で「湯~園地」に作り替え、動員客数9165人、経済波及効果は1億8547万円を記録した。